エアー漏れ検知 ii900/ii910
エアー漏れは約40kHzの超音波を発生しています。
その事実を活用しエアー漏れを発見し省エネルギーを実現します。
写真は、ii900が撮影した化学工場でのエアー漏れの例です。画面中央の配管上に見えるのがエアー漏れだと判断できます。
①で調整しているように画面上にはおよそ46-52kHzの超音波が表示されています。実は工場内で発生する超音波のほとんど全てが30kHz~50kHzに発生しています。
②は周辺の音が表現されていますが30kHz付近まで様々な雑音が入ってしまっています。実は工場内で発生するほとんど全ての雑音は、2kHz~30kHzに発生しています。
エアー漏れ発見には雑音を避けながら、的確なレンジ設定を行う必要があり、30-50kHzを含む広い周波数レンジとリアルタイムの周波数成分表示は必要不可欠な機能です。
工場におけるエアー漏れの二つの事実 |
1. エアー漏れは主に30-50kHzの超音波を発生 |
2. 可聴域から30kHzの雑音がランダムに発生 |
部分放電検知 ii910
日本は周りが海に囲まれており塩害の影響が大きい、また高湿度のため、電力設備の絶縁劣化が進み、事故が起こりやすい環境と言えます。事故を起こさないためにも部分放電を検知し事故を未然に防ぎ安全な状態に保つことが重要です。
じつは部分放電箇所からは様々な周波数の超音波が発生します。測定距離・劣化状況によって検知できる超音波が変わるため、より多くを検知するため、高感度かつ広いレンジを持つii910が最適です。
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変電所の部分放電検知
高電圧が扱われる変電所では劣化状態の検査のため、設備を停止する必要がありましたが、ii910を用いれば、離れた距離から部分放電を検査ができ、設備停止の必要もありません。
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架空配電線の部分放電検知
写真のように地上から確認すると柱上の碍子から超音波が発生しているのがわかります。これが部分放電をしめしています。地上から確認できるため、高所作業車等は不要で、長距離にわたる配電線網も効率よく検査が可能
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変圧器の部分放電
モールド変圧器など、キュービクル内の変圧器の部分放電検知も可能
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タービン・モーターの保守点検
タービンやモーターの保守点検には従来高電圧絶縁試験が用いられていました。ii910で見ると、どの固定子の劣化状態が進んでいるかが視覚的に確認ができ、作業効率が向上します。